(前回の記事はこちら↓。)今回は2021年2月初旬~2月20日頃の話です。
赤ちゃんは黄疸も良くなり、医師も問題ないだろうとのこと。
また、あまり晴れの日もなく、新型コロナの関係でスーパー以外の外出が叶わずアパートに軟禁状態の妻と義母は当初予定より1〜1.5週間早く帰ろうとしていた。
医師に聞くと赤ちゃんも基本健康で、 その頃の帰国は別に問題ないだろうとのこと。
義母はどんどんその気になっていく。
korori(夫)の帰国後の週明け初日。
役所に出生届を提出するも受理されず。
法務局に受理照会するという。
案件次第だが、法務局への受理照会となると、
回答まで通常1カ月以上、2~3ヶ月掛かるかもしれないそう。
また、法務局から受理の指示が出てから戸籍謄本をもらえるまで早くて1週間かかるそう。
コロナ禍で役所や法務局はリモートワーク体制となっており、稟議に時間がかかるという背景もあるようだ。
え〜!?
なんてこった、このままでは赤ちゃんは当分日本国籍ができずに日本に入国できない。
妻は心臓病の薬を当初予定分プラスアルファくらいしか持っていっていない、
義母は体調を崩しつつあるなか早く帰りたがっている、
ウクライナは3か月以上の滞在にはビザが必要。
役所や法務局に少しでも早くならないか、持病の薬が不足するという事情も説明してお願い行脚。
それでもなかなか日程は見通せず。
わずかな希望を持って、ダメ元で在ウクライナ日本国大使館に問い合わせた。
Q.1:
赤ちゃんの渡航書はやはり赤ちゃんの戸籍謄本がないと交付してもらえないのでしょうか?
何か赤ちゃんを早く連れて帰る方法はないでしょうか?
ウクライナの出生証明書のコピーではダメでしょうか。
Q.2:
戸籍謄本を日本で受領後、スキャンを送付することで渡航書を発行してもらえないのでしょうか?
スキャン送付後、原本も郵送します。
大使館から返信。
A1:
→戸籍は日本人であることを証明するものです。戸籍がなければ、「帰国のための渡航書」の交付は困難です。
A2:
→人道的な理由とも考えられるので、スキャンデータで対応できるかと思われます。ただし、事後、当館宛にオリジナルの戸籍謄本をご送付頂く必要があり、右に関する誓約書をご提出頂きます。
やったぜ、DHL(輸送会社)での書類輸送時間分だけは短縮することができるぜ。
大使館側から業務の参考のため、エージェント名も聞かれた。
エージェントにエージェント名や担当者連絡先を伝えることの了承をとり、エージェント名を大使館に伝えた。
(エージェント名)とのこと、承知いたしました。
なお、同社は代理母の対応に慣れているので、質問等あれば、同社に聞くと早いかもしれません。。
おお、私たちが選んだエージェントは大使館のお墨付きのエージェントだったようだ。
Q3:
誓約書はいつどこで記入・提出するのでしょうか?(妻が訪問時に現地ででしょうか、それとも事前に夫の私が記入・送付でしょうか)
A3:
→申請時、申請者により当館にてご提出いただきます。
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なんとか出生届受理の目処が立ち、しかし正確な日程は不明瞭のなか、当初予定の1週間前倒しの金曜夜の便での帰国を本線としていろいろな準備を進めることにした。
出発72時間以内のPCR検査は木曜、
そのための送迎をエージェントにお願い、
赤ちゃんの渡航書発行のための大使館の予約を金曜午前で調整、
赤ちゃんの最終検診と飛行機に乗るためのビタミンKの注射の予約を金曜お昼過ぎ。
あとはフライト日時変更が残っている。
ターキッシュエアラインズのフライト変更がまた大変だったようだ。
片言のオペレーターと必死のやりとり後に変更できないと言われたり、、、詳しくはcharがそのうち書いてくれるかも。
日本時間水曜(帰国便の2日前)のLINE。
木曜、役所で書類を得られたのでスキャンして大使館へ電子メールで送付。
必要な書類を全て送りきったつもり。
すると、大使館からの返信が。
書類が揃わず確認できない場合,「帰国のための渡航書」の発給はできません。この場合は,明日の予約はキャンセルとなりますので,書類到着以降の来館予約が改めて必要になることをご承知おきください。
!?
人道的な理由から、スキャンデータで対応いただける見込みと伺っており、必要な書類のスキャンデータを既に送付したのですが、他に現地で記入するもの以外に必要なものがありますか?
何か認識違いがあれば教えて下さい。
よろしくお願いいたします。
お問い合わせの必要書類の件,改めて以下のとおり回答いたします。
なお,場合によっては,追加で資料提出をお願いすることもございますので,あらかじめご承知おきください。
【必要書類】
1 申請書(当館にございます)
※現在滞在中のウクライナのホテルやアパートの住所、ウクライナで使用中の電話番号をご記入していただく必要があるため、連絡先をメモ等に控えた上で来館してください。
2 写真2葉
※詳細はこちら:https://www.mofa.go.jp/mofaj/toko/passport/ic_photo.html
3 戸籍謄本(今回はコピーを確認済み。事後提出する旨の誓約書を提出し,後日原本を日本から当館宛にご送付いただきます。なお今回の人道的対応の主な理由は,コロナと持病があるためです。)
4 航空券の予約票(又は,搭乗予定便)
※「帰国のための渡航書」に経由地を記載し,有効期限を設定するためです。
5 手数料 600UAH(現金のみ、お釣りなし)
6 来館者全員の旅券
※来館時の身分確認のため必要です。
なお,今回は親権者のkorori様は来館されないということで変更はございませんか。この場合,代理申請同意書(別添)も入力の上,お送りください。代理母出産の場合,奥様は親権者ではありません。
代理申請同意書って何だ!?
別添と書かれてるけど、過去のメールに添付されてないし、待てども待てどもメール来ない!
大使館のオフィス時間は過ぎてしまった。
夫(日本の戸籍上の父)の代わりに妻が代理で申請するための同意書なのか、(←初めはこれだと思った)
赤ちゃんの代わりに渡航書の申請をするためのものか(←いろいろネット検索で体験談などを見てみたところ、どうやらこちら?)
在ニューヨーク領事館のHPを参考にこしらえた。
https://www.ny.us.emb-japan.go.jp/jp/consular/passport/04.html
とりあえずメールで送っておき、現地時間の朝にcharから大使館に電話してもらった。
・
・
送ったやつで大丈夫みたい。
電話先の大使館の人は優しかったらしい。
この日のキエフはマイナス20℃なのであったかくして来てねとの配慮もあったよう。
金曜は会社を休み(一時帰休)に調整して、午前中に役所で母子手帳や児童手当などの手続き。
午後は大使館への提出書類に不備や不足があれば即刻対応できるように待機。
もし昨日までにEメールで送付した書類で問題ないと言われていればDHLに行って書類を発送するつもりだったが、DHLは翌日の土曜に行くことにした。
無事に赤ちゃんの渡航書が発行され、
3人とも一日前に受けたPCRの検査結果も陰性。
お医者さんに赤ちゃんを見てもらってビタミンK注射。
そこから連絡が途絶える。
空港や機内でWiFiにつなぐ余裕はなかったようだ。
翌朝、DHLから大使館へ書類の原本を発送。
届け先の担当者名が分からないと届けられないかもしれないと言われたが、後日無事に届いた。(念のためDHLでの手続き後に大使館の人に名前を聞いておいたがDHLから照会されなかった)
夜、妻たちの帰国にあわせて車で羽田空港へ。
途中、Yahooカーナビ中のスマホに妻からのLINEが届いた。
無事に日本に到着したみたい。
前と同じP5駐車場の3階、出入り口付近に駐車。
検査があるので1時間程度待ったが、無事に再会。
代理出産には賛否両論あり、
批判的な意見があることも承知している。
でも今の俺にはそんなことどうでもよかった。
巡り逢えた奇跡に、ここまでのいろいろな方々のサポートへの感謝、
そしてこれから始まる泣き声で眠れない大変な日々への気の重さとそれに相反するこれからの新生活に対する喜び・期待。
自分たちにとってまるで全く未知の世界でやり遂げた一大プロジェクトに対する達成感。
他人のやっかみや悪の正義感に割く時間はないな
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