~過去を回想しながら書いていますが、もうあやふやな記憶になっていること、思い出せずに書くのがおっくうになってしまうことから端折っていきます~
「私は代理母出産に反対です」
義父の言葉が部屋に響いた。
義母には妻から相談済み、むしろ病院にも付いて行ってもらっていたが、この日、義父にも事前報告したのだ。
あたまごなしに反対というわけではなく、現段階では反対ということだった。
- どのようなリスクがあるのか確認すること。
- リスクがあるのは構わない。しかし、向こう見ずにリスクに飛び込むのは大反対。
身体的なリスク(心臓病だが本当に大丈夫か)、経済的リスク(最悪の場合、どうなる?代理母が亡くなってしまったら?)、、、
- リスクがあるのは構わない。しかし、向こう見ずにリスクに飛び込むのは大反対。
- 見通し(日程、支払い)は?
- 目的達成のためには何がキーとなる?
- 業者について、有力候補を2~3見繕い、比較すること。
1社しか考えていなければ、何か不利な契約項目も相手の言い分を飲まないといけなくなる可能性が高くなる。 - 契約は不当に我々に不利なものではないか、事前によく確認すること。必要と思うなら契約の修正も掛け合ってみること。
- 代理出産が日本では違法ではないが何か問題はないのか ?
- 採卵についても焦る必要はないでしょう
ということで採卵は一時ストップ。新鮮なものの方が良いのではとの義父の推測もあったためだ。
私たち夫婦に宿題が課された。
すでに申込金10万円をある業者に払っているが、いろいろな業者について調べたり問い合わせたりをさらにおこないはじめた。
情報はあまりなかったが、ネットで見つけた業者に問い合わせをおこなった。
元々、代理出産にかかる莫大な費用の大部分は妻の祖母の遺産を目当てにしていた。
しかし、この援助がなかったとしても、妻の独身時代の貯金と私の独身時代に取得した有価証券、結婚後の口座にあるお金を合わせれば費用を賄うことができる。
義父に反対されたままで援助がなかったとしても、代理出産に進むことはできる。
しかし義父の言っていることはもっともなことばかりであり、我々は宿題をせっせとこなしていった。
一方でお盆に私の実家に行ったときに私の両親にも我々が代理出産を考えていることを報告した。
こちらは
「あっそう、好きにして」
的な感じであった。
約1ヶ月後、胚盤胞(受精卵)の凍結期間によって成績に大きな差はなく、採卵が無駄になることはないことを調べ上げた。
自然胚よりもむしろ凍結胚の方が成績が良いこと、それはベストな周期で移植に進めるからなどを義両親に説明。
一般的に採卵時の年齢が若い方が成績が良いことも説明。
また、採卵について心臓病主治医に再度確認しリスクは低いこと(もしものときはビタミンKを処置することをアドバイスを受けた)を報告。
依然として代理出産の仲介業者と契約を結ぶことに関する合意は得られていなかったが、採卵については義父の合意を得た。
私達の初めての不妊治療が始まった。
コメント(※承認制です)
突然のコメント失礼します。
素敵なご夫婦だなと思い、陰ながらブログを読ませて頂いてました。私自身病気で出産が難しい身体なので、お二人のブログを読ませて頂いて、それが日々の励みになっています。
色々と大変な事もあるかと思いますが、どうかお身体に気をつけて頑張って下さい。きっと上手くいくはずです!心から応援してます。ブログの更新楽しみにしてます。
コメントありがとうございます。(スパム以外の)記念すべき初コメントです。反応があったことがまず非常にうれしいです。しかも応援のメッセージつきでありがとうございます。
当初の代理出産関連の記事はもう少しで書くことがなくなり更新頻度が落ちそうですが、たまにでも見に来てもらえるとうれしいです。
コメントありがとうございます!
温かいお言葉まで下さって嬉しいです。
読んで下さる方の中で、中森様の様に思ってくれる方が、少しでも増えるように、情報発信していきます。
この様なコメント、私達もとても励みになります。