【夫編11】エージェントと契約

代理出産

送付してもらった契約書等の残っていた記入箇所に名前と日付を入れ、捺印。

私にはお金を数える使命が与えられた。10諭吉ごとにまとめていく。

今回もエージェントとはカラオケ屋で落ち合う予定になっている。
お金を数える機械(紙幣カウンター)を持ってきて数えるならむしろまとめない方が良いかもしれないね、なんて妻と話ながら、やはり10諭吉ごとにまとめる方式にした。

業者の値上げ前日となったこの日、我々は駆け込み契約のためのアポをとっていた。
本日までに契約を結べば、オプション料金は値上げ後の値段だが基本料金は値上げ前の値段なのだ。
義両親は多少値段が変わったとしても、焦らず、不明点などあるなら自分たちが納得行くまで確認したらと言っていた。
確か値上がり幅は約30万円だった気がするが、我々には多少焦った感はあった。
心理的リアクタンス理論というやつだ。

korori
korori

認めよう。だが謝らない。

家を出て少ししたところで。
なんと!もしものときの訂正印のために印鑑を持っていこうとしたが、(妻が妻の印鑑を)忘れてしまったのだ。
走って家に戻りだす妻。歩きながら戻り、妻の後ろ姿を目にする私。

なんと!ストッキングが破れている。
指摘すると、ストッキングも取り替えるという。

korori
korori

ダメだ~、間に合わん!

エージェントに渡すための戸籍謄本をコンビニでゲットしてから電車に乗る予定だったが、先に電車に乗ることにした。
チャンスがあれば向かった先の近くのコンビニでゲットする作戦に機敏に変更。

korori
korori

マイナンバーカードがあればコンビニで土日でもこういった住民票などがとれるから便利でおススメやぞ。


電車内でiPhoneのgoogleマップを起動。

korori
korori

出でよ、コンビニ!

駅近辺を表示させた状態でコンビニとフリック入力する。
私の魔法で画面にコンビニの位置が浮かび上がってくる。
着いた先の駅でコンビニに寄ってから集合場所への道順を組み立て、実際にその道順で向かい、ギリギリ集合時間に間に合った。

korori
korori

ふう。時代の最先端テクノロジーを駆使してなんとか間に合ったぜ。

質問や確認事項を聞いたり、提出書類のチェックをしてもらう。
話の中で、エージェントさんは

エージェント
エージェント

私なら2個同時移植をする

という。確率が上がるからという理由だそうだ。
いや、そうなんだけど、全部の凍結胚が失敗する確率は高まってしまうのでは?と思いながら、もともと一個ずつの移植を考えていたので迷いだす。
まだ実際に移植する数を決定する日までは時間があるので、それまでの宿題とした。
なお、日本では条件を満たさなければ原則1個移植と日本産科婦人科学会の会告で定められています。

生殖補助医療における多胎妊娠防止に関する見解
生殖補助医療の胚移植において、移植する胚は原則として単一とする。ただし、35歳以上の女性、または2回以上続けて妊娠不成立であった女性などについては、2胚移植を許容する。

公益社団法人日本産科婦人科学会HP http://www.jsog.or.jp/modules/statement/index.php?content_id=25

エージェントに渡した医師の診断書の文字がところどころ読めない。
走り書きのような字体なのだ。
ネットで病名だか手術名だかを調べながら訳してみるとのこと。
最近では検索でこのブログがヒットすることもある。

korori
korori

ハッハッハ、このブログがバレてしまいますな。

我々夫婦2人のパスポートの全ページコピーとともに原本もわたす。
アポスティーユの取得が月曜予定でその手続きが終わり次第当日中にパスポート発送、
翌日に我々のもとに戻ってくるだろうとのことだった。
他人にパスポートを渡すなんてなんだかおそろしいね。
でもこれで面倒な手続きもやってもらえる。

一通り話が終わりお支払い。
エージェント担当者さんは雑談をしながら現ナマを手で数えていく。
毎回手で数えてんのかな?
紙幣カウンターを買おうとしたのだったか、持っているだったか忘れたが、結局手で数えてるそうだ。
エージェントさんは10枚ごとにまとめてくれてありがたいと言ってくれた。

お支払も無事に終わった。
結局訂正印は必要なかった。

自宅最寄り駅に戻り、無事に契約を済ませたことを義両親に報告、そして援助に対する謝意をシャイな私も妻とともに伝えた。
我々のシャイニングな未来が現実のものとなりつつある。

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